osa5635’s diary

動物と動物園のお話

ゆっくり観れます、神戸のG パンダ


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 上野動物園ジャイアントパンダはなにか変化があるたび新聞やテレビ、ネットなどで全国的に報道されています。それを関西のパンダファンは複雑な想いでとらえているようなのです。

 上野でパンダの赤ちゃん(シャンシャン♀)が誕生したときはまさに大騒ぎ。親子の公開が始まると、観覧希望者が殺到し、当初ははがきを応募しての抽選式の観覧となっていました。その後来訪者が落ち着いてくると、整理券による観覧になり、現在は「列に並んだ順にご案内」となっているそうです。それでもその日の混雑状況によっては1時間近く待たなければならないこともあるそうで、上野パンダの人気は衰えを知らないようですね。


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 一方、関西のパンダファンにとっては『パンダの赤ちゃん誕生』のニュースを耳にしても「おお、また産まれたか」なんて感じらしいです。

 なにしろ関西は和歌山にアドベンチャーワールドを持っています。2019年6月現在、ここには6頭のジャイアントパンダが暮らしているんです。

 昨年2018年8月にも通算13頭目になる赤ちゃんパンダが誕生。彩浜(サイヒン♀)と名付けられました。もちろんここでもパンダは大人気ですが上野に比べると落ち着いています。夏休みやGW などに少し待ち時間ができることもありますが、通常はほぼ待つことなくパンダを見ることができます。しかも、放飼場も広々としており、場所によっては2、3メートルまで近づくことができます。

 さらに、もっとゆっくり、そしてたっぷりとジャイアントパンダを見ることができる動物園が、もう一つ関西にあります。神戸市の王子動物園です。


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  王子動物園ではジャイアントパンダが 2000年7月から暮らしています。最初は興興(コウコウ♂)さんと旦旦(タンタン♀)さんの2頭でした。そして2009年まで人工受精による繁殖に取り組み、2007年が死産、2008年は出産したものの4日目に赤ちゃんは亡くなってしまいました。また、2010年9月に興興さんが14歳で永眠。以来、旦旦さんは1頭で暮らしています。


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 王子動物園にはジャイアントパンダがいる……これが意外と知られていないのです。お客様のなかには、パンダがいることを知らずに王子を訪れる方も結構いらっしゃるようです。そして旦旦さんの姿をみて、びっくりしたり喜んだり……。あるとき、大学生らしきカップルがやってきて、男子は「パンダだ!本物?」なんていってました。一方の女子はただただ声を出して笑っています。驚きと喜びがまじると笑うしかなくなるのでしょうか。

 王子動物園ジャイアントパンダ、おすすめです。特に平日に行けば待ち時間ゼロ、しかもたっぷり満足するまで見ることができますよ。


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 昨年2018年3月に、日本政府が中国政府に新たなパンダの貸与を要請。受け入れ先として仙台市八木山動物公園と神戸市の王子動物園を想定している、との報道がありました。王子は旦旦のパートナーとしてオスの貸与を希望とのことでした。

 でも、その後の進捗は伝わってきません。それどころか旦旦の貸与期間が2020年7月までとなっており、場合によっては王子動物園からジャイアントパンダがいなくなることも考えられます。

 そうならないよう、ただただ祈るだけです。


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