osa5635’s diary

動物と動物園のお話

キリンのみさき


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 南海電鉄が『みさき公園』の運営から手を引くというニュースを聞いたときはショックでした。

 思えばその昔、同じ電鉄会社である阪急の宝塚ファミリーランド、阪神阪神パークも同じようなことがあったのです。いずれも施設のなかに動物園がありました。そして閉園とともに動物たちはいろいろな施設、主に各地の動物園に引き取られていったのでした。みさき公園も最悪閉園になったとしても、動物たちはどこかに移ることになるでしょう。もちろんもっとも望ましいのは、どこかの企業に全面的に運営を継続していただくことなんですけれど。今みさき公園で暮らす動物たちには、みさきだからこそ魅力的という個体も多いですから。


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 大阪の南部、和歌山に近い位置にみさき公園はあります。その動物園は、一時は『キリンのみさき』といわれたことがありました。60頭を越えるキリンの赤ちゃんが誕生したといいます。それほどキリンにとって好ましい環境なのかもしれません。

 現在はアミメキリンの仙一(センイチ)と音羽(オトワ)、この夫婦から昨年18年7月に誕生した仙夏(セナ)の3頭が暮らしています。

 音羽さんがみさき公園に越してきたのは、2010年11月。彼女はまだ1歳と4か月でした。彼女がやってきて公開間もなくの頃、撮影に行ってきました。その際、飼育担当の方からお聞きしたお話です。


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 昔みさき公園で誕生した1頭のキリン、タカコさんが沖縄の動物園へお嫁に行きました。そして沖縄で何頭かの子どもを産んだのです。その中の1頭、未来(ミライ)が京都市動物園に嫁ぎました。さらに未来さんも子どもを出産。その2番目に生まれたのが音羽さんだったのです。

 つまり音羽さんは、お祖母さんに代わってみさき公園に里帰りしたのです。

 そして彼女も2015年と昨年、2度の出産。長女の羽夏(ハナ)ちゃんは富山市ファミリーパークにお嫁に行きました。仙夏ちゃんも女の子ですので、いずれどこかの動物園に嫁ぐのでしょう。さあ、次はどの地方と縁ができるのでしょうか。


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