天王寺動物園も休園です。コロナがにくい
3月2日、大阪市から発表がありました。翌3日から12日まで、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため臨時休園するそうです。
私は3日王子動物園、4日姫路市立動物園の撮影を予定しているのですが、こちらの方はまだ発表がありません。とりあえずは出向いてみようと思います。
天王寺動物園は7日と8日に予定を組んでいたのですが、こちらは完全アウトですね。ちょうど、ホッキョクグマのゴーゴさんとイッチャンさんの初同居が始まったばかり。さらに、カバのテツオさんとティーナさんの同居も再開されていたのです。どちらも動きがとても気になるのですが。う~ん、仕方ないですね。
大相撲大阪場所やプロ野球オープン戦が無観客試合になり、ディズニーランドやUSJも休業、コンサートなど多くのイベントも中止、学校も休校になるなど多大なる影響が出ています。ついつい自分だけは何とかと思ってしまうのですが、それは不謹慎というものですね。亡くなられた方もいらっしゃれば、今苦しんでいる人たちも存在する。それどころか、自分や自分に関わる人たちもいつどうなるかわからない。今はただ1日も早くこの状況が収束することを祈るしかありません。
ただただ、憎きは新型コロナウイルスです。
ゴーゴとイッチャンの飛び込み競演は ↓
https://www.youtube.com/watch?v=P0_am189KKY
ユーチューブ始めました
2020年2月よりYouTubeのチャンネルを開設、投稿▪配信をスタートさせていただきました。チャンネル名は「どるぱちゃんねる」です。「どるぱ」はスリランカのカルナリ州にある郡の名前をヒントにしました。
動画カテゴリーとしてはペットと動物になるのですが、主に動物園が舞台です。まだまだ編集作業になれていないため、稚拙な点もあるはずですが、そこはご理解の上ぜひ一度ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=8SUn1LrNcks&feature=youtu.be
登録者数はまだ一けた台です。それも知人にお願いしての数字です。嬉しかったのは高評価数が登録者数を上回った瞬間でした。間違いなく、私の存じ上げない方が私の作品に「いいね」と評してくださったのです。この感激を忘れずに今後も取り組んでいこうと思っています。
もちろん、チャンネル登録してくだされば嬉しいのは正直間違いないですが、今いただきたいのはコメントです。短くてもいいので、動画をご覧になった後の声をお伺いしたいと思います。
そして本日、初のコメントが届いたのです。感激しました。ホント、嬉しかったです。今後の大きな励みとなりました。ありがとうございました。
www.youtube.comhttps://youtu.be/Al5h6gBI2QQ
2020年2月29日現在、上記4本をアップロードしています。
ウォンバットが暮らす小さな動物園
無料で楽しむ動物園②
前々回で入園無料の和歌山城公園動物園をご紹介しましたが、今回は同じく無料で入れる五月山動物園をご紹介します。
五月山動物園は大阪府池田市にあり、阪急池田駅が最寄り駅となります。駅から徒歩で20分ほどでしょうか。駅北口からバスも出ています。ターミナルから2つ目の停留所「五月山公園▪大広寺」で下車してください。
案内表示に従ってしばらく歩くと正面入り口で「さつきやまどうぶつえん」と書かれた可愛い看板がみえます。
▲エミュー
中に入ると、ヒツジ、ヤギ、ニワトリ、ウサギなど中▪大型動物園のふれあい広場でお馴染みな顔に加え、アルパカ、ワラビー、エミュー、ポニーの姿があります。
▲アルパカ
▲ワラビー
しかし、五月山動物園の最大のスターはなんといってもウォンバットです。オーストラリアの一部とタスマニア島が原産。チャーミングな顔に、丸々とした体型、短い脚で歩く姿がたまらなく可愛いですね。
現在、全国の動物園のなかでウォンバットを飼育展示しているのは長野県長野市の茶臼山動物園と、ここ五月山動物園のみです。しかも両園合わせて7頭のうち5頭が五月山で暮らしているのです。
日本で2番目に小さくて入園無料の動物園に、貴重な存在ともいえるウォンバットが5頭もいるのは驚きであり、同時になにか嬉しくも感じます。
池田市はオーストラリア▪タスマニア州ローンセストン市の姉妹都市で、ウォンバットはその動物親善大使として五月山動物園にやって来たのでした。1990年のこと。2年後に初の赤ちゃん(♀)が誕生し、さらに翌年に第2子(♀)が生まれています。ウォンバットの繁殖は日本初、世界でも2例目になるということです。
現在の5頭は、ワイン(30歳♂)さん、フク(15歳♂)さん、ユキ(3歳♀)さん、マル(3歳♀)さん、コウ(3歳♂)さんという陣容になっています。
他にアルパカ、ワラビーなどもいるとご紹介しましたが、この2種とヒツジ、エミューにはお客さんが直接おやつをあげることができるんですよ。おやつは園内の自販機で1個200円で入手します。ただし、動物の体調管理のため、販売数が調整されているため、お客様が多い日は売り切れになってしまいますので注意が必要です。
また、ポニーにも細かく切ったニンジンをあげることができます。料金は100円で、こちらも売り切れ次第終了です。
さらにお昼前と午後の2回、動物たちと仲良くなれる「ふれあいタイム」が開かれます。触れることができるのはカイウサギ、ニワトリ、ウコッケイ、モルモット、ケヅメリクガメなどです。
入園無料で、日本で2番目に小さい動物園。確かに、ただ見学するだけなら、あっという間に園内を一周できてしまいます。だけど能動的に取り組めば、十分に楽しめる、ステキな動物園ですよ。
癖になる可愛さ ハイエナ
あいつはハイエナのようなやつだ……というのは人を揶揄する表現の一つで、いい意味では使われないですよね。またディズニー映画での悪役の影響もあってか、ハイエナに肯定的なイメージは少ないようです。
ハイエナは、動物の死体だけを食べていると思い込んでいる方もいますね。そこから「サバンナの掃除屋」と呼ばれることもあります。
実際にはどうなのでしょうか? 実はハイエナって、ライオンにも劣らない「狩の名人」なんだそうです。野生では、ペアか群れで生活し、自分たちより体の大きなキリンやスイギュウなどを狩猟することもあるといいます。ほかに鳥類や爬虫類、魚類なども食べます。
ライオンの食べ残しや屍肉を食べることもあり、そこから腐った肉を好むというイメージが定着したようですが、狩りもちゃんとやります。特に、4種いるハイエナのなかでブチハイエナは、圧倒的に狩りによる捕食が多いそうです。
大阪の天王寺動物園には3頭のブチハイエナが暮らしています。自然界同様、雌がリーダーで、名前は愛さん(サバンナ生まれのため年齢は不詳ですが推定18歳)。そして、雄のレイさん(12歳)と雌のハナさん(6歳)がいます。
基本的に午前中は最年少のハナさんが、午後からは愛さんとレイさんのペアがグラウンドに出ています。
お客様はブチハイエナと書かれたプレートを見ると興味深げにハイエナ舎前に集まってきます。「ライオンキング」のおかげで知名度はバッチリのようです。そして、つぶらな瞳に愛くるしい動きを目にして、映画とは真逆の姿に驚きをみせます。
実際、「かわいい!」といった黄色い声が飛びます。イメージと現実のギャップが、いい方向にはたらいてくれているようです。
▲愛さんはなぜか流木がお気に入り
なかには、お腹が大きな愛さんを差して「妊娠しているのかな」といった声があがります。この点を飼育員さんにお聞きすると「ただのメタボです」ということでした。
リーダーの貫禄と解釈しておきましょうか。
▲愛さんから先に入ります
事実、おやつの時間もプールに入るのも愛さんが一番乗り。レイさんはいつもおとなしく待っています。この夫婦に下克上はありません。
▲レイさんが入浴中
愛さんは牛肉がお好み。レイさんは、食べるのが早い。もしかすると天王寺動物園ナンバーワンの早食いかも、ということです。そしてハナさんはぱっちり瞳がチャーミング。
▲ハナさんは寝てばかりでした
姉さん女房愛さんと尻に敷かれるレイさん、まだまだ幼さを残すハナさん。一度会いに行ってみてください。きっとブチハイエナの魅力を知ることになるはずです。
お城のなかの動物園
無料で楽しむ動物園①
和歌山城公園動物園
動物園の入園料って安いと思いませんか?下は100~200円から私立で2000~3000円とさまざまですが、多いのはだいたい500円前後といったところでしょうか。人の価値観は多彩ですので、一概に安いと断言はできないかもしれません。でも退園する際に損したと感じる方は多くないような気がします。
いや、コスパが……とおっしゃる方には入園料タダという動物園はいかがでしょう。
入園無料の動物園って実は全国に結構存在しているんですね。その中から今回は和歌山城公園動物園をご紹介します。
和歌山城公園動物園は和歌山城の敷地内、文字通り和歌山城公園のなかにあります。今年4月に和歌山公園から名称が変更され、それに伴って動物園の名前も変わりました。あんまり変わらないですけれどね。
場所は南海和歌山市駅から徒歩で15分といったところでしょうか。駅を降りてそのまままっすぐ、ほぼ道なりに進めば和歌山城公園につきます。さらに奥に進めば動物園です。無料ですのでそのまま園内を楽しむことができます。近所に住む方のなかには毎日のウォーキングのコースに取り入れて人もいらっしゃるそうです。
まず目にするのがツキノワグマのベニーさん(♀)。
ベニーさんは来園が1994年で、推定で93年生まれとされています。人間の年齢にすると80歳を越えるそうです。かなりの高齢になりますが、食欲も旺盛で健康状態も良好とのことです。毎日のウォーキングで訪れた方が「ベニーちゃん」と声をかけていかれるそうです。
▼ベニーさん
ベニーさんのもとをあとにすると、園内は「童話園」と「水禽園」の二つに分かれています。
「童話園」にはヨザル、ロップイヤーウサギ、アメリカビーバー、ホンシュウジカ、ヒツジ、ミーアキャットなどの哺乳類に、エミュー、フンボルトペンギン、インドクジャクなどの鳥類が暮らしています。そのメンバーをみて、なんだ大型動物園のふれあいコーナーと同じじゃないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。でもここしかない味わいがあるんですよ。1頭1頭、1匹1匹が、静かな環境のなかでのんびり生活しているような、そんな空気が漂っています。
ここで物語を一つ。
「童話園」で暮らしていたミーアキャットの♂が昨年(2018年7月)に1匹亡くなってしまったのです。残されたのはただ1匹、みっくん(♂12歳)さんだけでした。
ちょうど同じ頃、和歌山城公園動物園に比較的近い、みさき公園動物園ではミーアキャットのシオン(♀1歳)さんが獣舎を脱走し
ていたのです。3週間後に飼育員さんが捕らえ、いったん家族7匹のもとへ戻ったのですが……。一度脱走したせいか群れに馴染むことができなくなったそうです。
そこでシオンさんと、和歌山城公園動物園のみっくんさんのお見合いとなりました。昨年18年12月のことです。2匹はその日のうちに打ち解け同居を始めたそうです。以来、年の差カップルは今も仲良く暮らしています。
一方「水禽園」には多彩な水鳥たちが暮らしています。アヒル、マガモ、バリケンにフラミンゴ、モモイロペリカンたちがいます。
私が何年ぶりかに訪れたこの日(19年8月1日)、動物園の飼育スタッフは(私が見た限り)全員が若い女性たちになっていました。(もし男性の方もいらっしゃったのならゴメンなさい。)でも女性スタッフさんたちが、
エサやりの際、1匹1匹、1羽1羽の名前を呼んで話しかけていたのはとても好感が持てました。
お城のなか、無料、和歌山城公園動物園。動物園がお好きな方はもちろん、お城ファンの方も見学の帰りにでも覗いてみてはいかがでしょうか。ゆったりした気分で見ることをお勧めします。
世界キリンの日
一年で昼がもっとも長い日の夏至が6月21日前後にあります(今年2019年は6月22日でした)。それに因んで、世界で一番首の長い生物であるキリンについて考えてもらおうと6月21日が世界キリンの日となっています。キリン保全財団により制定されました。そこでキリンが暮らしている各動物園では「世界キリンの日」イベントが毎年行われています。
大阪市の天王寺動物園でもサバンナゾーンのビューポイントで開かれました。開始予定の30分前からお客様が集まります。ガイドを務める飼育員さんが準備を始めると、その姿を見たアミメキリンはもちろんグラントシマウマ、エランドたちが、そしてホロホロチョウたちまで集まってきました。その姿は出番を待つ出演者のようで可愛かったです。
実際は動物たちを使っての催しはなく、飼育員さんによるレクチャーが主でしたが、すぐ目前にキリンたちが見れてお客様たちは大喜びでした。レクチャーは、天王寺動物園のアミメキリン▪幸弥(7歳♂)さんとハルカス(6歳♀)さんの紹介、懐かしい先代キリン夫婦であるケニヤ(2012年永眠、享年22歳♂)さんとハルミ(2012年永眠、享年27歳♀)さんのお話、キリンの保全活動などのガイドとなりました。
最後は飼育員さんがサバンナゾーンの中央に移動してのキリンたちの食事風景となりました。
このあとも屋内展示場で別の飼育員さんによる質疑応答も行われました。
この日をきっかけにキリンファンが増えるかもしれませんね。私の知人に熱狂的なキリンファンの女子がいます。彼女は全国のキリンが暮らす動物園を回り、日本のキリンすべてを撮影しています。また、海外から新しくやってきたキリンや産まれた赤ちゃんも撮っていますので、彼女の趣味に終わりはないようですね。
ゆっくり観れます、神戸のG パンダ
上野動物園のジャイアントパンダはなにか変化があるたび新聞やテレビ、ネットなどで全国的に報道されています。それを関西のパンダファンは複雑な想いでとらえているようなのです。
上野でパンダの赤ちゃん(シャンシャン♀)が誕生したときはまさに大騒ぎ。親子の公開が始まると、観覧希望者が殺到し、当初ははがきを応募しての抽選式の観覧となっていました。その後来訪者が落ち着いてくると、整理券による観覧になり、現在は「列に並んだ順にご案内」となっているそうです。それでもその日の混雑状況によっては1時間近く待たなければならないこともあるそうで、上野パンダの人気は衰えを知らないようですね。
一方、関西のパンダファンにとっては『パンダの赤ちゃん誕生』のニュースを耳にしても「おお、また産まれたか」なんて感じらしいです。
なにしろ関西は和歌山にアドベンチャーワールドを持っています。2019年6月現在、ここには6頭のジャイアントパンダが暮らしているんです。
昨年2018年8月にも通算13頭目になる赤ちゃんパンダが誕生。彩浜(サイヒン♀)と名付けられました。もちろんここでもパンダは大人気ですが上野に比べると落ち着いています。夏休みやGW などに少し待ち時間ができることもありますが、通常はほぼ待つことなくパンダを見ることができます。しかも、放飼場も広々としており、場所によっては2、3メートルまで近づくことができます。
さらに、もっとゆっくり、そしてたっぷりとジャイアントパンダを見ることができる動物園が、もう一つ関西にあります。神戸市の王子動物園です。
王子動物園ではジャイアントパンダが 2000年7月から暮らしています。最初は興興(コウコウ♂)さんと旦旦(タンタン♀)さんの2頭でした。そして2009年まで人工受精による繁殖に取り組み、2007年が死産、2008年は出産したものの4日目に赤ちゃんは亡くなってしまいました。また、2010年9月に興興さんが14歳で永眠。以来、旦旦さんは1頭で暮らしています。
王子動物園にはジャイアントパンダがいる……これが意外と知られていないのです。お客様のなかには、パンダがいることを知らずに王子を訪れる方も結構いらっしゃるようです。そして旦旦さんの姿をみて、びっくりしたり喜んだり……。あるとき、大学生らしきカップルがやってきて、男子は「パンダだ!本物?」なんていってました。一方の女子はただただ声を出して笑っています。驚きと喜びがまじると笑うしかなくなるのでしょうか。
王子動物園のジャイアントパンダ、おすすめです。特に平日に行けば待ち時間ゼロ、しかもたっぷり満足するまで見ることができますよ。
昨年2018年3月に、日本政府が中国政府に新たなパンダの貸与を要請。受け入れ先として仙台市の八木山動物公園と神戸市の王子動物園を想定している、との報道がありました。王子は旦旦のパートナーとしてオスの貸与を希望とのことでした。
でも、その後の進捗は伝わってきません。それどころか旦旦の貸与期間が2020年7月までとなっており、場合によっては王子動物園からジャイアントパンダがいなくなることも考えられます。
そうならないよう、ただただ祈るだけです。